不動産業向け 重要事項説明チェックリスト
重要事項説明チェックリストは、重要事項説明書を作る前に、調査と記載の漏れを確かめるための表です。
宅地建物取引業法は、契約が成立するまでの間に、宅地建物取引士が重要事項を記載した書面を交付して説明することを求めています。記載すべき事項は法令で定められており、範囲が広いのが特徴です。
このテンプレートは、説明書そのものではなく、その前の確認のための表です。
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このテンプレートは誰向けですか
- 重要事項説明の調査に漏れがないか確かめたい方
- 近年追加された項目まで押さえたい方
- 調査の出所と日付を残しておきたい方
どのような場面で使いますか
媒介契約から契約までの間に使います。説明書そのものではなく、その前の調査と記載を確認するための表です。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 分類
- 確認する事項
- 調査の出所
- 調査日
- 確認
- 記載した内容の要点
- 担当
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 重要事項説明チェックリスト 【記入例】 | |||||||
| 商号・名称 | 株式会社○○不動産 | ||||||
| 物件番号 | B-2026-042 | ||||||
| No | 分類 | 確認する事項 | 調査の出所 | 調査日 | 確認 | 記載した内容の要点 | 担当 |
| 1 | 登記 | 登記された権利の種類・内容、所有者 | 法務局(登記事項証明書) | 2026/8/12 | 済 | 所有権。抵当権1件(決済時に抹消) | 石田 |
| 2 | 法令上の制限 | 都市計画法・建築基準法による制限 | ○○区役所 都市計画課 | 2026/8/13 | 済 | 第一種住居地域/建ぺい60%・容積300% | 石田 |
| 3 | 法令上の制限 | 道路の種別・幅員・接道の状況 | ○○区役所 道路課 | 2026/8/13 | 済 | 公道 幅員6.0m 南側に6.0m接道 | 石田 |
| 4 | インフラ | 飲用水・電気・ガス・排水の整備状況 | ○○区役所 上下水道課 | 2026/8/13 | 済 | いずれも整備済み。都市ガス | 石田 |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。商号・名称・物件番号・取引の種別などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- 宅地建物取引業法第35条は、契約が成立するまでの間に、宅地建物取引士をして、重要事項を記載した書面を交付して説明させなければならないとしています。記載すべき事項は同条に定められています。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
重要事項説明で確認する範囲
重要事項説明で確認する範囲は、大きく次の5つに分かれます。
| 分類 | 主な内容 |
|---|---|
| 対象となる宅地建物 | 登記された権利、所有者、面積 |
| 法令上の制限 | 都市計画法、建築基準法などによる制限 |
| インフラ | 飲用水、電気、ガス、排水の整備状況 |
| 取引の条件 | 代金の授受、契約の解除、損害賠償の予定、手付金の保全 |
| その他 | 石綿の調査、耐震診断、造成宅地防災区域、土砂災害警戒区域、水害ハザードマップ |
5つ目の「その他」が、抜けやすい部分です。年々追加されてきた項目が集まっているため、古いチェックリストのままだと足りなくなります。
チェックリストを最新に保つ
重要事項説明の記載事項は、法令の改正で追加されることがあります。水害ハザードマップにおける対象物件の所在地の説明のように、比較的近年に加わった項目もあります。
実務では、次の形にしている会社が多くあります。
- チェックリストに版数と改訂日を入れる
- 法令の改正情報を確認する担当を決める
- 所属する協会の案内を確認する
ポイントはここです。1つ目があると、古い版が使われていることに気づけます。版数の無いチェックリストは、いつのものか分かりません。
調査の出所を残す
重要事項説明の内容は、複数の調査の結果からできています。どこで調べたかを残しておくと、後から確認するときに早くなります。
一般には、次の出所が使われます。
- 法務局(登記事項証明書、公図、地積測量図)
- 市区町村の役所(都市計画、建築指導、道路、上下水道)
- 管理会社(マンションの管理状況、修繕積立金、滞納)
- 売主・貸主からの聞き取り
売主からの聞き取りによる情報は、その旨を明記する形が一般的です。調査で確認したものと、聞き取りによるものを区別しておくと、責任の範囲がはっきりします。
説明した記録を残す
重要事項説明は、説明した事実そのものが重要になります。実務では、次の形で記録を残している会社が多くあります。
- 説明した日時と場所、説明した取引士の氏名
- 相手方の署名または記名押印
- 説明の方法(対面かオンラインか)
3つ目については、一定の要件を満たせばオンラインでの説明も認められています。要件を満たしているかを確認した記録も併せて残しておくと安全です。
よくある質問
賃貸と売買でチェックリストを分けますか。
記載事項が一部異なるため、分けている会社が多くあります。1枚にまとめる場合は、区分の列を作って該当する行だけを使う形にすると、混乱しにくくなります。
調査で分からなかった項目はどうしますか。
「調査したが判明しなかった」ことを説明し、その旨を記録に残す形になります。空欄のまま説明を進めると、後から説明したかどうかが分かりません。