不動産業向け 重要事項説明書テンプレート
重要事項説明書は、契約が成立する前に、宅地建物取引士が説明する文書です。説明する人が宅地建物取引士でなければならず、取引士証を提示することも求められています。
説明の漏れで問題になりやすいのは、物件そのものではなく周辺の事情です。ハザードマップ上の位置、石綿の調査の有無、耐震診断の有無。これらは説明の対象でありながら、忘れられやすい項目です。
このテンプレートは、説明が求められる事項を順に並べ、該当なしの場合も記入する形にしています。
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このテンプレートは誰向けですか
- 不動産業で契約・重要事項の書類を作成している方
- 担当になったばかりで、まず使える様式が欲しい方
- 今使っている様式を見直す参考にしたい方
どのような場面で使いますか
契約・重要事項の場面で使います。Wordで自社の内容に書き換えて使います。記入用・記入例・説明の3部が1つのファイルに入っているので、使うときは記入用だけを残してください。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 物件名
- 説明日
- 宅地建物取引士
- 1 取引の態様及び宅地建物取引業者
- 取引の態様
- 商号
- 免許証番号
- 主たる事務所
- 代表者
- 説明をする宅地建物取引士
- 2 物件の表示
- 所在地
- 建物の構造・階数
- 建築時期
- 専有面積
- 間取り
- 用途
- 3 登記記録に記録された事項
- 4 法令に基づく制限
- 都市計画法
- 建築基準法
- その他の法令
- 5 飲用水・電気・ガス・排水の状況
- 6 災害に関する事項
- 7 建物の調査に関する事項
- 8 設備の整備状況
- 9 契約の条件
- 10 契約の解除及び違約金
- 11 敷金の精算に関する事項
- 12 管理の委託
- 管理業者
- 登録番号
- 連絡先
文書のプレビュー
実際のファイルの記入例ページです。
| 重要事項説明書(賃貸) 【記入例】 | |
| 物件名 | ○○マンション 201号室 |
| 説明日 | 令和8年3月25日 |
| 宅地建物取引士 | ○○ ○○(登録番号 ○○第○○○○号) |
| 前文 | この書面は、宅地建物取引業法第35条の規定に基づき、契約が成立するまでの間に、宅地建物取引士が説明すべき重要な事項を記載… |
| 見出し | 内容 |
| 1 取引の態様及び宅地建物取引業者 | |
| 2 物件の表示 | |
| 3 登記記録に記録された事項 | 区分・内容 |
| 4 法令に基づく制限 | |
ファイル形式
| 形式 | Word(.docx) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Word 2016以降 / Googleドキュメント / LibreOffice Writer |
| 用紙 | A4縦・余白20mmで設定済み |
| 構成 | 本文 / 記入例 / 説明 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Word 約 10 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 記入例と説明のページを削除します。ファイルの2ページ目以降が見本と説明です。使うときは1枚目だけを残してください。
- 枠で囲った基本情報を埋めます。事業所名・日付・作成者を先に入れておくと、後から版を追えます。
- 本文の「○○」を自社の内容に置き換えます。置き換え漏れがないか、保存前に「○」で検索してください。
- 自社に無い条や項目は、まるごと削除します。実態と違う条文を残すと、そこを指摘されます。
- 日付と署名欄を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
カスタマイズ方法
- 条や項目の追加・削除は自由です。保護はかけていないため、自社の運用に合わせて書き換えられます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーに足してください。用紙はA4縦・余白20mmで設定してあります。
- 条番号を足し引きしたときは、本文中の「第○条に定める」という引用がずれていないかを確認してください。
利用上の注意
- 宅地建物取引業法第35条は、宅地建物取引業者に対し、契約が成立するまでの間に、宅地建物取引士をして、重要事項を記載した書面を交付して説明させることを求めています。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
重要事項説明書に載せる事項
重要事項説明書に載せる事項は、次のとおりです。
| 区分 | 主な内容 |
|---|---|
| 取引の態様 | 媒介か代理か |
| 物件の表示 | 所在・面積・構造 |
| 登記 | 所有権・抵当権の有無 |
| 法令上の制限 | 用途地域など |
| インフラ | 電気・ガス・水道・排水 |
| 災害 | ハザードマップ上の位置 |
| 建物の調査 | 石綿・耐震診断 |
| 契約条件 | 賃料・敷金・期間・更新 |
| 解除・違約金 | — |
忘れられやすい3つの項目
重要事項説明で抜けやすいのは、ハザードマップ・石綿・耐震診断の3つです。 いずれも「調査していない」「記録がない」という場合でも、その旨を説明する必要があります。空欄のままにしないでください。
ハザードマップは、市町村が配布しているものを示し、物件の位置を指し示して説明します。説明したという記録を残すため、マップの写しを添付する運用にしている会社が多くあります。
石綿の使用については、調査の記録があればその内容を、なければ「記録なし」と書きます。調査の義務があるわけではありませんが、記録の有無の説明は求められます。
説明した記録を、必ず残す
重要事項説明は、説明した内容と日時を記録に残してください。取引士の氏名、登録番号、説明した日、説明を受けた人の署名。この4つが揃っていると、後から確認できます。
オンラインで説明する場合も、記録の要件は同じです。書面の事前送付、画面と音声の双方向性、取引士証の提示。この3つを満たしたうえで、記録を残します。
説明書の控えは、宅地建物取引業法に基づく帳簿とあわせて保管してください。取引の記録は一体で確認されます。